花火が始まるまであと5分...
来るわけないよね...と期待しながらも
悲しくてうつむいてた時。
背中からボンッと押された。
「お前ぼーとしないで、さっさと歩けよ!このバカ!」
なんか聞いたことある声だった。
まさかと思い、振り向いたら
去年より一回り大きくなった俊の後ろ姿から手を差し伸べられた。
「あと5分だから、早くしろ」
「うん!」
夢だと思った。
何回も自分の顔を叩いたり、つまんだりした。
でも夢じゃなかった。
1年間どこにいて誰と過ごしていたか分からないけど、
確かに俊はそこにいた。
花火が上がった。
「綺麗だね」
「綺麗だ」
やばい。会話続かないなぁ。
焦ってた時に、俊は言った。
「いきなりいなくなってごめんな」
「もう。ほんとだよー。どこに行ってたの?」
「親に高校はちゃんとしたところにいけって言われて、でも俺はこの島が好きだから中卒でも仕事して、一生ここで生きて行きたいと思ってた。
けどそんな俺の願いなんてすっぽかして、親は俺を東京に連れてったんだ。」
「そうなんだ...」
「俺にはずっと一緒にいたい人がいてな。
でも、もうこの島には帰ってこれないからさよならを言いにきた」
「...」
「俺、ずっと美羽のことが好きだった。
東京にいって、好きな人と会えないことがこんなにも辛くて、会えた時にこんなにも嬉しいなんて初めて知った。俺と付き合ってくれないか?」
「バカは最後までバカね。」
「はぁ?」
「だから、好きだって言ってんのよ。
ずっとずっと好きだった。」
「もう突然になんかいなくならないで。一生私のそばにいて。」
「でも、俺東京いかなきゃ行けないから、だから...」
「遠距離でもいい。
遠距離片思いから両思いになれただけでも嬉しいよ。」
「1日1回は電話しろよ?」
「重っ笑」
「だって、お前みたいな可愛い女子他の男に取られたら困るだろ」
「はいはいっ分かりましたよー!」
「浴衣、似合ってる。」
「ありがとう。」
来るわけないよね...と期待しながらも
悲しくてうつむいてた時。
背中からボンッと押された。
「お前ぼーとしないで、さっさと歩けよ!このバカ!」
なんか聞いたことある声だった。
まさかと思い、振り向いたら
去年より一回り大きくなった俊の後ろ姿から手を差し伸べられた。
「あと5分だから、早くしろ」
「うん!」
夢だと思った。
何回も自分の顔を叩いたり、つまんだりした。
でも夢じゃなかった。
1年間どこにいて誰と過ごしていたか分からないけど、
確かに俊はそこにいた。
花火が上がった。
「綺麗だね」
「綺麗だ」
やばい。会話続かないなぁ。
焦ってた時に、俊は言った。
「いきなりいなくなってごめんな」
「もう。ほんとだよー。どこに行ってたの?」
「親に高校はちゃんとしたところにいけって言われて、でも俺はこの島が好きだから中卒でも仕事して、一生ここで生きて行きたいと思ってた。
けどそんな俺の願いなんてすっぽかして、親は俺を東京に連れてったんだ。」
「そうなんだ...」
「俺にはずっと一緒にいたい人がいてな。
でも、もうこの島には帰ってこれないからさよならを言いにきた」
「...」
「俺、ずっと美羽のことが好きだった。
東京にいって、好きな人と会えないことがこんなにも辛くて、会えた時にこんなにも嬉しいなんて初めて知った。俺と付き合ってくれないか?」
「バカは最後までバカね。」
「はぁ?」
「だから、好きだって言ってんのよ。
ずっとずっと好きだった。」
「もう突然になんかいなくならないで。一生私のそばにいて。」
「でも、俺東京いかなきゃ行けないから、だから...」
「遠距離でもいい。
遠距離片思いから両思いになれただけでも嬉しいよ。」
「1日1回は電話しろよ?」
「重っ笑」
「だって、お前みたいな可愛い女子他の男に取られたら困るだろ」
「はいはいっ分かりましたよー!」
「浴衣、似合ってる。」
「ありがとう。」

![[純愛]僕は何度も、君に恋をする](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.758/img/book/genre1.png)