8月18日、お母さんの御降の浴衣を着た美羽は皆と待ち合わせしている場所についた。
何人くるんだろぅ...
花奈まだかなぁ...
そう思ってた時、俊が来た。
「お前、もう来てたのかよー」
「何か悪い?」
「そんな事言ってねぇーだろ」
「なんか、皆来れなくなったらしい...」
「うそー!!花奈も?」
「用事がいきなり出来たって連絡来た」
「そっか...」
「浴衣まで着てきて、なんか私だけ張り切ってるて、恥ずかしっ笑」
「いいじゃん」
「え?」
「浴衣、似合ってないわけじゃないし」
「似合ってるっていってくれないと、わかんないんですけどー」
「調子乗ってんじゃないよ!このバカ!」
「バカってなによ...」
「ほら、いくぞ」
いきなり、誰かに手を握られた。
俊だった...
「でも、みんなは...」
「だから来ねぇって言ってんだろ」
「えっでもー」
「あと5分だから、早くしろ」
「なにが?」
「お前バカかよ、、花火が!とにかく着いてこい」
状況も分からないままたどりたどり着いたのは、この島で1つしかない川である瀬川の橋の上だった。
「海岸だと皆いて見にくいだろ。
それに、ここからが1番花火が綺麗に見えるんだ」
「へぇー知らなかった。。」
「そりゃそーだな。この場所教えたの、お前が初めてだからな」
「そーなんだ。なんで教えてくれたの?」
私の質問に俊は答えてくれなかった。
その時...
ボーン!
納涼花火が始まった。
今年の花火は私が見た中で1番綺麗だった。
この場所でみたからかな。俊とみたからかな。
「花火綺麗だったな」
「うん!」
「この場所凄いいいだろ!」
「最高っ!!」
ほんとに最高だった。。
「来年もここに連れてってよ。
で、一緒に見ようよ!」
また来年も見たい...俊と一緒に。そう思った。
「...お、お!そうだな。約束だぞ」
「うん!」
それ以来、俊が私の前に現れることは無かった。

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