甘いクッキーの恋






電話の向こうでの達也くんは
凄く息を切らしていた。
どうしたんだろう



『ちゃんと走っただけ』



そう言うけど
友希くんが言ってた
達也くんはちょっと走ったぐらいでは
息きれなんてしないって



『でも、』



『ちょっと…昇降口まで来てくれない??』



『……いいよ、今行くね』



私がそう言うと一方的に切られた電話