「ショックが多すぎてその部分の記憶だけが消えていただけだから。深く考えすぎるな。自分がダメとかも思うな。」 智也は私の手を優しく握ってそう言って優しく笑った。 「ごめんね。真美ちゃん、」 「達也くんが謝らないで。」 「私はもう忘れないよ。辛いけど忘れちゃいけないから。」 「真美ちゃんは俺が守るから。隼人の分まで。」 私の背中の傷と智也の傷は消えないかもしれないけど 私は達也くんがいるから大丈夫。 きっと大丈夫だよ。