君のいる病院。

「貧血って言われただけだから良かったんだけど、お父さん……最近悩んでるみたいで」













お母さんがお父さんについてこんなふうに話すのは珍しかった。









いつも少し怯えたような声で話すから、




今回みたいな口調は珍しかった。











「今、奈津に会いたがってるの。今までのことを反省してるみたいで、





ちゃんと話したいって言ってた」















何も、言えなかった。















お父さんは、私にとっては恐怖でしかなくて、











いつも、顔を見る度に震えていた。









それなのに、会いたい……?