君のいる病院。

「え、でも私自転車持ってない……」










おろおろとそんなことを言うと、





榎本くんは歯を見せて笑った。











「バレちゃまずいけど、二人乗りしようぜ」











すぐ目の前にあった自分の自転車を取り出して





後輪のあたりを指さした。











「ふ、二人乗り……!?」












この歳になって二人乗りを少女漫画等でしか見たことがなかった。








憧れていたけど、あれってやっちゃいけないんじゃ……