今は、昼ごはんをちょうど食べ終わった時だ。 共用スペースである休憩所は、 ここらで唯一の電話ができる場所だ。 一人用のふかふかとしたソファーに 腰を下ろし、目の前に広がる景色を眺めていた。 左を見ればエレベーターがある。 榎本くんが来たら多分気付くであろう。