だけど現実は変わらなかった。
もう私の中でタイムミリットは過ぎてしまった。
「ごめんね。もっと早く先生の気持ち知りたかった」
そしたらもっと今とは違う未来が待ってたのかもしれない。
力付くでも家を飛び出して先生の胸に飛び込んでいたかもしれないね。
「先生のことは本当に大好きでした」
だからありがとう。さようなら。
もうきっと二度と会えないけど、先生のことは忘れない。先生と過ごしたこの3年間の思いでは決して忘れたりなんかしないから。
「だから…」
「いやだ」
「えっ…」
「俺は認めない。それでも俺は北條が好きだから」
先生が再び私の腕を掴んだ。
そのままその手を引っ張ると、もう一度先生の腕が私の体をぎゅっと包み込む。
「俺は絶対に北條を諦めたりはしない。俺の気持ちはそんな簡単なものじゃない。北條を他の男の所なんてやんねーよ」
「でもっ……」
その瞬間先生の唇によって強引に唇を塞がれた。
それは初めて感じる柔らかな感触で、
産まれて初めてのファーストキスはとても甘酸っぱいものだった。



