何とか無事駅伝も終わり、平穏な日々に戻るはずだった。

ある日、私は美保にWデートをしようと誘われた。

断るわけにもいかず、引き受けることにしたのだが…

会長は考えさせてくれと言った。

理由を聞くと、赤城が何も言わないことをあまりよく思ってないらしい。

かといって、赤城とデートというわけにはいかず、悩んでいるようだ。

あまり時間もないと言う焦りは私だけでは無いようだ。

けど…結局、私と会長は恋人として、美保たちとデートすることになった。

数日後の休みの日ー

私たちはある公園で待ち合わせした。

いわゆる、私のシマだ。

人のシマで暴れられないように、数々の武勇伝を刻んできた場所。

会長は特に深く聞くこともなく、来てくれた。

よっし!私一番到着…。

会長、保と続いて、最後に美保が現れた。

可愛すぎる美保に見惚れてる、会長と保。

私は「早く行こうよー」と促した。

向かった場所は…大きなショッピングモール。

着くや否、保と美保は自由行動ね~と言って姿を消してしまった。

取り残された、私達…お互いに顔を見合わせる。

「どーしますか?」と私が聞けば、「何で?」と返ってきた。

「せっかくのデートだよ?こうしてちゃんとデートするの初めてじゃん?楽しもうよ。それとも、俺とならそんな気分にならない?」とイジワルをいってくる会長。

「いえ、そんなことは!楽しみましょう」と私は言うと、会長に自分の腕を絡めた。

「うぉぉっ、積極的だね~。そーゆうとこキライじゃないよ」なんて耳元で囁かれ、思わず顔が赤くなる。

「ねえ、まだ隆也のこと好きなの?こんなに俺と散々イチャイチャしといて…」と会長は言うと、「はい。もしも、卒業式までに何もいってくれなかったら…私、ずっと会長のものでいいです!!」と私が言うと、

「言ったな?その言葉、忘れんなよ。とか言っといて…てか、慶は俺の女にはならないよ。多分…。もしも、いってくれなかったら…自分から飛び込みな。サポートはするから…」と会長は言った。

「優しすぎますよ。咲哉さん…」と私が言えば、「紳士でいたいじゃん。好きなやつのまえでくらい」と会長は言った。

そんな話をしながら宛もなく私達はショッピングモールを堪能した。

私達はショッピングモールをゆっくり回り、今はフードコートでお茶してる。

他愛ない会話で盛り上がってた。

そこに、保と美保が来て…「楽しかった?」と言った。

まぁ…そりゃねぇ見るもんも多いしね~。

顔を見て理解したのか、美保と保はどこが満足げだ。