「失礼なこと言ってすみませんでした」
私は軽く頭を下げる。
「全然OK。むしろ助かったよ」
大武雄一は笑顔で答える。
営業スマイルってヤツだろうか?
「んで、何がいい?」
「はい?」
「アイス」
「えっと…どういう意味ですか?」
状況が把握できない。
すると大武雄一は財布を取り出した。
「おごるよ。助けてもらったお礼に」
私がポカンとしていると、けんちゃん達の方を見て言った。
「君らは?何がいい??」
「そんな!悪いです!!」
ユキナが必死に訴える。
けんちゃんと古賀くんも困ってるみたいだ。
「いいから、いいから。ここでマネージャーと待ち合わせなんだ!そのついででもあるし、貸し作ったままって嫌だから。俺のプライドが許さない」
どういうプライドだよ…
だんだんどうでも良くなってきた。
この際おごってもらっちゃえ!!
かくして、私たちは大武雄一にアイスをおごってもらうことになった。


