きっと、ずっと、忘れない


「麻緖!なにしてんの?」

後ろからポンと肩を叩かれた。

「カケル?」

声の主はカケル。


...あれから私とカケルはすれ違う度に言葉を交わすようになっていた。

上原くんと詩奈が話してる時は、菊池くんと3人で話すこともある。


いつのまにか、私は『カケル』と呼ぶようになって、カケルは『麻緖』と私を呼ぶようになった。

まだ『麻緖』って呼ばれる度にドキドキしてしまう。

...でも、カケルと仲良くなれたことは嬉しい。



「また雑用頼まれたの?」

バーカ、とカケルは笑いながらも、

「手伝ったげる。」

と私の手からノートをとった。


「...ありがと。」

何となく素っ気ない言い方になったけど、心の中ではキュンとしまう。

なんだかんだでカケルは優しい。