きっと、ずっと、忘れない


「え、あ、うん...」

我ながらさえない返事。

こういう時に限って言葉が出てこない。

あーもう!
何でこんなにアドリブに弱いんだろう。


「あれ、まおっちとカケル知り合い?」

菊池くんが聞いた。

いやいや、"まおっち"って...


「いや、全然。今日初絡み!」

「へーお前から人に絡むのめずらしいな!」


...え、そうなの?

あまりにも気軽に話しかけてくれてるから、
すごく社交的なタイプかと思ってた。


「んなことねーよ。
ま、これからよろしく!麻緖ちゃん!」


矢口くんはそう言うと、
「先行っとく。」
と上原くんと菊池くんに声をかけて行ってしまった。


なんていうか...
マイペースな人だなあ。

初めて話した感想はそれだった。


でも、その日は矢口くんと話したことしか考えられなくて、その度に胸がドキドキした。



また話せたらいいなぁ。




私は矢口くんが好きなのかもしれない...