お母さんのその言葉を聞きながらご飯を食べる。 「てか、瑞樹、アンタは彼氏とかいないの?」 「いない。」 味噌汁を飲みながらそう答える。 「えー、じゃあ好きな人とかは?」 いるわけないじゃん。 私はため息をついてそういった。 「えー、つまんないの。娘の色恋聞きたいわぁ。」 お母さんがそういって口を尖らせる。 「ごちそうさまでした。じゃ、私課題の続きやってくるから。」 そういって私は階段を駆け上ったのだった。