「まず、高校生がこんなおっさん好きになるわけねぇだろ。」



キッパリと言い切る結城さん。



「…いや、でも、もしかしたら…」



「ねぇよ。もしあったとしたら、それはただの年上に対する憧れとかそんなもんだろ。大人だったらなんでもいいんだよ。そういうやつは。」




結城さんは冷めた口調でそういう。



「そう、ですか…」



なぜだか結城さんに自分の気持ちを否定された気分になって苦しくなる。



そして結城さんは車を止めた。




「ついた。この喫茶店で待ち合わせしてるんだ。」




そして結城さんはニヤリと笑った。




「作戦その1。おまえだけでこの中にいる人に会ってこい。」