「どこにでもいそうな感じだな。これといった特徴は特になし、か。」
そう言ってから結城さんは車を止めた。
どうやら赤信号になったみたいだ。
「ひとり、会っておきたい人物がいる。だけど今日はもう遅いし、
そうだな…つぎの演奏会の後に一緒に行こうか。とりあえずキミの家まで送るから場所教えてくれ。」
結城さんのその言葉に頷き、私は自分の家の場所を案内する。
しばらくするとついた。
「おくってもらっちゃって、すみませんでした。今日はありがとうございました。また、お願いします。」
そう言って結城さんの車から降りて家に入る。

