「じゃあ、なんで警察手帳持ってたんですか?あんなの、警察じゃないのにおかしいです。」




わたしがそう言うと結城さんはハハッと笑った。




「あれはただ単に警察からパクってきた。」




「パクってきたって…犯罪なんじゃないですか……」



私がそう言うと結城さんは心外とでも言いたそうな表情になった。




「あれは合意のもとでだよ。

俺は警察手帳がほしい。でも警察としては快くオーケーだなんていえない。だから警察は見ていないフリをしてくれたんだ。んで、俺は手に入れた。」



淡々と話す結城さんだが、少し不審な点があった。