「じゃあ、俺が学校行ってる間、ゆみに携帯貸しておいてあげるよ。どうせ持ち込み禁止だし。」
そう言って純希はゆみにスマホの使い方や投稿のしかたなどを教えてあげた。
「・・・そんなうれしいの?」
とてつもなく笑顔のゆみに、純希は尋ねた。
「うん!だってね、私今まで『そと』に行ったことなくて、本とかに元気を貰ってたの!」
あ、もちろん純ちゃんもだからね?と付け足すゆみ。
「でも今度は私が皆に元気をあげられる立場になれるんだねって、そうかんがえると、本当に嬉しくて嬉しくて・・・!!」
「まぁ、皆が見るとは限らないけどな?」
「ひどーい!!読者なんて、すぐつくもんっ!」
あー、はいはい、と純希はテキトーに流したが、その横顔がどこか悲しげに見えたのは、ゆみの勘違いだろう・・・。