.............................................................................
純希を待つ間、ゆみは家にある小説や漫画本を読んだり、純希のスマホで小説を書いたりして時間を潰していた。
そして、ゆみは初めて純希に貰った『夜明け』が大好きので、これももう何回も何回も読んでいる。
普通本は10年も経っているとなるとかなりボロボロになるはずだが、ゆみの丁寧すぎる扱いによって、本は当初とほとんど変わらない姿形を保っていた。
「それにしても遅いなぁ。」
ゆみはふと時計に目をやった。
時計は19:24を指していた。
いつもなら純希は遅くても18:00には必ず来る。
10年間遅刻したことは無い。
何かあったのかと思ったその時、『ピンポーン』と呼び鈴が聞こえた。
「はぁい」
ゆみは元気よく返事をして、下に降り鍵を開けた。
瞬間、悲鳴をあげそうになった。
「純ちゃん!?どうしたのその傷!」
純希の左頬に10センチ程の、やや深そうな切り傷があった。
純希を待つ間、ゆみは家にある小説や漫画本を読んだり、純希のスマホで小説を書いたりして時間を潰していた。
そして、ゆみは初めて純希に貰った『夜明け』が大好きので、これももう何回も何回も読んでいる。
普通本は10年も経っているとなるとかなりボロボロになるはずだが、ゆみの丁寧すぎる扱いによって、本は当初とほとんど変わらない姿形を保っていた。
「それにしても遅いなぁ。」
ゆみはふと時計に目をやった。
時計は19:24を指していた。
いつもなら純希は遅くても18:00には必ず来る。
10年間遅刻したことは無い。
何かあったのかと思ったその時、『ピンポーン』と呼び鈴が聞こえた。
「はぁい」
ゆみは元気よく返事をして、下に降り鍵を開けた。
瞬間、悲鳴をあげそうになった。
「純ちゃん!?どうしたのその傷!」
純希の左頬に10センチ程の、やや深そうな切り傷があった。
