「おじゃましマース!」
出会った次の日、純希は本当にゆみの家にやって来た。
そして、迷うことなくゆみの部屋に入って来た純希を見ると・・・
「えっ!」
「家から出られないんだったら、室内でのものをと思ってさ!」
その両手には、7歳の純希にとってはとても重そうな、大きすぎるビニール袋を持っていた。
一体何が入っているのだろう。
ゆみが不思議そうにビニール袋を見つめていると、純希が中身を床に出した。
そこには、十数冊の小説と、数十冊のマンガと、約10本のCDとDVDがあった。
「よ、よくこんなに持ってこれたね。えっと・・・純希、くん?」
「純希でいいよ。だって、ゆみは7年も家の中でじっとしてたんだろ?生まれた時も自宅出産で、外に出たことないって聞いたし。」
と、純希は昨日も見せた笑顔でゆみに笑いかけた