「あ!たしか、あの花壇だよね。」


花壇に向かって足を踏み出した
世奈はふと足を止めた。



うっすらと雪の積もった
公園の中でその場所だけ

綺麗に雪が払われ
肥料がまかれていたから。



そしてその先へと続く
大きな足跡が目に入ったから。