あの日から1ヶ月が経った頃。

世奈の心は揺れていた。



「ねえ、莉子、どうしよう...」



実はあの頃の世奈は
半年付き合っていた彼氏と
別れたばかりでまだ
忘れる事ができずにいた時

まさくんの気持ちを聞いて、
まさくんと一緒にいるうちに
自然に前に進めたら...
そんな風に思っていたけれど。


少しずつまさくんに
惹かれるにつれて、
世奈の中で罪悪感が
大きくなっていたのだ。


「うーん、雅貴くんに
世奈の気持ちそのまま伝えてみたら?
あの人なら受け止めてくれる
って私は信じてみてもいいと思う。」



散々悩んで莉子に電話を
掛けた世奈は結局その言葉を
胸にメールを送ることにした。