忘れな草の約束




それからまさくんは一瞬
考えるような顔をした後、


「その花の花言葉、
来年の春調べてみて。」


そう言って世奈の頭を撫でた。


「なんで...来年なの?」


そう聞いてもまさくんは
ただ曖昧に笑うばかりで。


世奈は今にもまさくんが
遠くに行ってしまう様で、
どうしても今引き止めなければ
もう側にはいられない気がしたの。