「あ、そうだ!まさくん、はい!」


今思い出したかのように
世奈が差し出したのは
渡すタイミングを探して
手の中でほんのり温められた
小さな瓶が入った箱。


「おー、さんきゅ!...なにこれ?」

「へへーん!これはね、香水だよ!
まさくんの匂いも好きだけど
さらに世奈の好きな匂いに
染まってもらおうと思いまして!」

「アホか。笑」