忘れな草の約束




「世奈!」


和希くんが呼んだのだろう。

涙で霞む向こうに
駆け寄ってくる莉子の姿が見えた。


「まさくんが..っ..まさくん..」


ひたすらまさくんの
名前を呼ぶ世奈を、


「ごめんね、世奈。
ごめんね...私が側にいるから。」


莉子は泣きながら抱きしめた。



「莉子、まさくんに会いたいよ。」


「うん...うん...っ。
辛かったね、会いたかったよね。
ごめんね。ごめん...っ。」