「わっ!雪ちゃん!?急になにっ!?」

「江奈っ!」

「はいっ!?」

「結婚しましょう!!」

「…………は?」

「だって、ずっと側にいるって約束したし!」

「いや、したけど……」

「え、嫌なの?」

「い、嫌じゃない!嫌じゃない!」

「よし!じゃあそしたら今日は初夜だし、アタシ、ムラムラしちゃったし、良いわよね!?」

「何がっ!?てか、まだ結婚してないんだから初夜じゃないし!」

「んもう♡堅い事い・わ・な・い・の♡」

パチンッ☆と、ウィンクをして、雪ちゃんが私を抱えたままスタスタと歩き出す。

「ど、どこ行くのっ!?」

「え、アタシの部屋でいいわよね」

「いいわよね、って……」

もう、色々無茶苦茶過ぎて、キャパオーバー。雪ちゃんって、こんなキャラだったっけ?

「もう、好きにして……」

私は半分やけくそになった。

「フフフ……言ったわね?今夜は寝かせてあげないから♡」

ニヤッと笑いながら、パタン……と、扉が閉められた。


この先は、私達だけのヒミツの共有—―。