「はー。でも良かったわ~。想いが通じ合って!」

エンドロールが流れていたけど、雪ちゃんは停止ボタンを押し、テレビを消した。

そのまま横に座っている私の膝に、ゴロンと寝転がる。

(わっ!)

不意の膝枕にドキドキする。

「……それにしても、なんだか懐かしく感じるわね、江奈の膝枕♡」

「そ、そお?」

うあぁぁっ!なんだか緊張するぅぅぅっ!

「あの時はホント、いくら酔ってたからってなんであんな事したのか。でも、あのキスがあったお陰でアタシは自分の気持ちに気が付けたんだけどね~」

雪ちゃんがフフッと、照れ笑をする。

そっか。雪ちゃんも私と同じで、あの時に気付いたんだ。あのキスがあったから……。

「………ん?」

私は雪ちゃんの台詞に引っ掛かりを覚え、聞き返した。