「珍しいわね。誰かと一緒なんて」
「ええ。ちょっとね」
二人の会話を黙って聞く。
あれ?そう言えば津田部長、オネエ言葉になっちゃってる。しかも、この人のしゃべり方も……。
津田部長はネクタイを少しゆるめながらズカスカと店内に入って行った。
「いつもの席、空いてるわよ」
ウインクをするその男性?の前を、「ありがとう」と言いながら通り過ぎ、津田部長は慣れた素振りで入り口からは死角になる奥の一番端の席に座った。
「お連れさんもどーぞ♡」
二人のやり取りを呆けて見ていた私に、その人が声をかけてくれる。
「あ…は、はいっ。ありがとうございます!」
軽く会釈をし、津田部長の元へ向かう。
「あの、失礼します」
「どーぞ」
私は津田部長に向かい合う様に座った。それと同時位に、男性?店員さんがお水を持って来てくれる。
「改めていらっしゃいませ。この店のオーナーのハナです♡ハナちゃんって呼んでね♡」
ハナ、と名乗ったその人はうふっ♡としなを作り、身体をクネらせて笑った。
「あ、オーナーさん……」
その口調と立ち居振る舞いを見て、
(そっか。分かった。この人も……)
と一人納得する。津田部長が素を隠さずにいるとなると、この人もそうなんだろう。
「ええ。ちょっとね」
二人の会話を黙って聞く。
あれ?そう言えば津田部長、オネエ言葉になっちゃってる。しかも、この人のしゃべり方も……。
津田部長はネクタイを少しゆるめながらズカスカと店内に入って行った。
「いつもの席、空いてるわよ」
ウインクをするその男性?の前を、「ありがとう」と言いながら通り過ぎ、津田部長は慣れた素振りで入り口からは死角になる奥の一番端の席に座った。
「お連れさんもどーぞ♡」
二人のやり取りを呆けて見ていた私に、その人が声をかけてくれる。
「あ…は、はいっ。ありがとうございます!」
軽く会釈をし、津田部長の元へ向かう。
「あの、失礼します」
「どーぞ」
私は津田部長に向かい合う様に座った。それと同時位に、男性?店員さんがお水を持って来てくれる。
「改めていらっしゃいませ。この店のオーナーのハナです♡ハナちゃんって呼んでね♡」
ハナ、と名乗ったその人はうふっ♡としなを作り、身体をクネらせて笑った。
「あ、オーナーさん……」
その口調と立ち居振る舞いを見て、
(そっか。分かった。この人も……)
と一人納得する。津田部長が素を隠さずにいるとなると、この人もそうなんだろう。