【改訂版】ワケあり上司とヒミツの共有

これ以上追求されてはボロが出そうだったので、私はわざとらしく時計を見て、

「あっ!もうこんな時間!雪ちゃん、遅刻しちゃうよ!」

と、ガバッ!と立ち上がり、時計を指差した。

急いで食器を下げ、バッグを手に取りリビングを出る。

「あっ!まだ話は終わってないわよっ!」

後ろで雪ちゃんが叫んだ。

「そんな事より、遅刻ーっ!早く行くよ!」

私は無理矢理話を終わらせ、外へと飛び出した。

「ふぅ……」

危ない、危ない。上手く乗り切ってはいないけど、なんとか誤魔化せた。

「こんな調子で、バースデー当日まで隠し通せるかな」

いいや、頑張ろう。本番まで、あと4日。

それを乗り切ったら、楽しいバースデーが待っているんだから。