【改訂版】ワケあり上司とヒミツの共有

「ふわぁぁ~……」

私は朝食を食べながら、大きな欠伸(あくび)をした。雪ちゃんが、チラッと私を見る。

「……ごめんなさい」

口を手で覆う。食事中に欠伸とは、マナーに欠ける行為だった。

それでも出そうになる欠伸を、必死で噛み殺す。

「……昨夜、随分遅くまで盛り上がっていたみたいね」

雪ちゃんの銀縁眼鏡がキランと光り、うっと言葉に詰まる。

22時きっかりにハナちゃんから電話が来て、その後、大いに盛り上がっちゃって、結局寝たのは午前1時過ぎ。で、起きたのが5時半。……そりゃ眠いわな。

「……つい」

テヘッ☆と舌を出す。

「ついじゃないわよ、まったく。こっちまで気になって眠れなかったんだからね」

「ごめん……」

だって、雪ちゃんの事色々聞いてたら、楽しくなっちゃったんだもん。

お子様が好きそうな物が好き。とか、犬が苦手。とか、色々。

「で?」

「へ?」

「何をそんなに夜中まで喋っていたのよ」

「そ、それは……」

どうしよう。サプライズにしたいから、ここで言う訳には行かない。

「あっ…と……なんでもないよ?ただ単に、ガールズトーク?」

「女同士じゃないクセに」

「あ、雪ちゃんそれ言って良いの?ハナちゃん、心は乙女だよ?」

ビッ!と雪ちゃんの鼻を指す。今度は雪ちゃんが、うっと言葉に詰まる。