【改訂版】ワケあり上司とヒミツの共有

ハナちゃんに限らず、会社で誰かと話をしていてそこをたまたま見られた日には、「あの子、イケメンだものね」なんて見事に拗ねるから始末に負えない。

(もしかして、ヤキモチ……?)

いや、まさかね。

(でも、考えてみると女子と話してるとそんな事ないんだよね)

あれ?それって……。

(いやいや……)

なんて事をやっていたら、雪ちゃんが不機嫌のままリビングを出て行こうとする。

「あれ?雪ちゃん、どこ行くの?ドラマ、もうすぐ始まるよ?」

「……今日はいいわ」

「え、いいって…あっ……」

雪ちゃんはそのまま自分の部屋に入って行ってしまった。

「……変なの」

一応、録画しておいてあげるか。

テレビを付けると、少し始まっていた。でも大丈夫。先週のダイジェストだから。録画ボタンを押す。

「よし」

録画開始のアナウンスが流れたら、後は自動で停止する様に設定をして、テレビを消す。

「私も部屋戻ろ……」

ハナちゃんから電話が来るし。

洗い物を終えた私は、ドラマに後ろ髪引かれる事なく、全部の電気を消し、リビングを後にした。