職員室で学年主任の先生を呼んで挨拶した。
学年主任は、新入生代表を断ったくせに、私にくっついてきた光くんに多少呆れてるように見えた。
「なんだ?お前ら、つきあってるのか?……まあ、ほどほどにな。3年後の受験で結果を残すことが高校生活の最終目標だと言うことを忘れるな。」
私の隣で、みるみるうちに光くんがしおれていくのがわかった。
……まあ、この先生とは合わないね、光くん。
明田先生みたいな先生が担任だといいんだけど……。
残念ながら、掲示されたクラス分けは、なかなかシビアだった。
光くんの担任は、さっきの学年主任!
光くんの隣のクラスに、野木さん。
そして、私は椿さんと同じクラスになれたけど、光くんとは校舎も階も違った離れた場所になってしまった。
無言で半泣きの光くんを、野木さんが教室まで届けてくれた。
「……高校は義務教育じゃないから、あんまりサボってると、いくら成績良くても、留年とか退学とかになるんじゃない?」
椿さんにそう指摘されて、私は不安いっぱい。
まずいわ……。
何とか対策練らないと。
体育館に移動し、入学式が始まった。
新入生代表として壇上に立つと、低いざわめきが広がった。
色めき立つ男子と、憮然としてる女子。
……また、か。
一瞬、くじけそうになった。
しかも、光くんもいない……。
あ、いた。
保護者席の、光くんママの隣になぜか座ってるし。
まったくもう。
変わらない光くんに、ちょっと笑えてきた。
てか、薫くんもいる……。
もう小学校も始まってるのに。
あの兄弟は……自由というか……。
なかなか口を開かない私に、パパとママ、そして薫くんがはらはらしてるのがよくわかった。
ごめんごめん。
私は笑顔で、スピーチを始めた。
代理の代表だけど、立派に責務を果たしたとお褒めいただいた……のだが……。
「できすぎたねえ。さっちゃん。」
椿さんが同情して、私の肩を抱いた。
「……うん。どうしよう。」
私はすぐに後悔して、途方に暮れた。
入学式のあと、帰り着いたホームルームで、私はクラス委員長に推薦されてしまった。
早く光くんと帰りたいのに、早速、雑務で残ることになった。
光くんにラインでそう謝って、先に帰ってもらう。
……これも、失敗だったみたい。
教室に残ってると、噂を聞きつけたらしい上級生が幾人も私を見にきた。
生徒会にも、部活にも、誘われた。
そして、「告白」ではない、もっと気軽な「誘い」を矢のように受けた。
何だか新鮮な気分。
中学校の三年間は、ずーっと光くんのお守りと、捜索、後始末に追われてたから……よほど鈍いか自信家の男子しか、告ってこなかった。
もちろん、その場で全てキッパリお断りしてきた。
光くんが好きだから、と。
学年主任は、新入生代表を断ったくせに、私にくっついてきた光くんに多少呆れてるように見えた。
「なんだ?お前ら、つきあってるのか?……まあ、ほどほどにな。3年後の受験で結果を残すことが高校生活の最終目標だと言うことを忘れるな。」
私の隣で、みるみるうちに光くんがしおれていくのがわかった。
……まあ、この先生とは合わないね、光くん。
明田先生みたいな先生が担任だといいんだけど……。
残念ながら、掲示されたクラス分けは、なかなかシビアだった。
光くんの担任は、さっきの学年主任!
光くんの隣のクラスに、野木さん。
そして、私は椿さんと同じクラスになれたけど、光くんとは校舎も階も違った離れた場所になってしまった。
無言で半泣きの光くんを、野木さんが教室まで届けてくれた。
「……高校は義務教育じゃないから、あんまりサボってると、いくら成績良くても、留年とか退学とかになるんじゃない?」
椿さんにそう指摘されて、私は不安いっぱい。
まずいわ……。
何とか対策練らないと。
体育館に移動し、入学式が始まった。
新入生代表として壇上に立つと、低いざわめきが広がった。
色めき立つ男子と、憮然としてる女子。
……また、か。
一瞬、くじけそうになった。
しかも、光くんもいない……。
あ、いた。
保護者席の、光くんママの隣になぜか座ってるし。
まったくもう。
変わらない光くんに、ちょっと笑えてきた。
てか、薫くんもいる……。
もう小学校も始まってるのに。
あの兄弟は……自由というか……。
なかなか口を開かない私に、パパとママ、そして薫くんがはらはらしてるのがよくわかった。
ごめんごめん。
私は笑顔で、スピーチを始めた。
代理の代表だけど、立派に責務を果たしたとお褒めいただいた……のだが……。
「できすぎたねえ。さっちゃん。」
椿さんが同情して、私の肩を抱いた。
「……うん。どうしよう。」
私はすぐに後悔して、途方に暮れた。
入学式のあと、帰り着いたホームルームで、私はクラス委員長に推薦されてしまった。
早く光くんと帰りたいのに、早速、雑務で残ることになった。
光くんにラインでそう謝って、先に帰ってもらう。
……これも、失敗だったみたい。
教室に残ってると、噂を聞きつけたらしい上級生が幾人も私を見にきた。
生徒会にも、部活にも、誘われた。
そして、「告白」ではない、もっと気軽な「誘い」を矢のように受けた。
何だか新鮮な気分。
中学校の三年間は、ずーっと光くんのお守りと、捜索、後始末に追われてたから……よほど鈍いか自信家の男子しか、告ってこなかった。
もちろん、その場で全てキッパリお断りしてきた。
光くんが好きだから、と。



