ドキドキして見てる私と対照的に、光くんはあまり興味がないらしく、口の中であくびをかみ殺していた。
そして、明田先生の前のティーカップに手を伸ばした。
明田先生は、光くんを一蔑して、それから野木さんに言った。
「とりあえず、冗談じゃないことはわかった。ありがとうな。でも、元担任として、野木のこれからの人生の可能性をつみ取るようなことはしたくない。ちゃんと、年相応の、いい男と恋愛しなさい。」
野木さんは、ぶるぶると首を横に振った。
……まあ、納得できないよね。
再び口説こうとした野木さんに、明田先生は紅茶を差し出した。
「まあ、飲め。……そう性急に迫られても……俺は、まともに女性とつきあったこともないから、逆効果だぞ。」
え?
明田先生って……光くんのパパと同い年だったよね?
何とも言えない明田先生の暴露に、私は聞いちゃいけないことを聞いてしまった気分になった。
でも、野木さんは目をキラキラと輝かせた。
「……じゃあ、男性とはつきあったことあるんですか。……それはそれで……野木的には美味しい話です。」
「なっ!おまっ!なに!?ええっ!?」
明田先生は、まさかそんなツッコミを受けるとは思わなかったらしく、顔を真っ赤にして、口をパクパクしておののいた。
……てか、この反応……。
男性とは経験あるのかしら……。
「ん?これは?何てお茶?」
1人マイペースな光くんが、首を傾げた。
私もつられて、ティーカップに口をつけた。
……んー。
なんか、複雑。
香りが喧嘩してるというか、あまり好みじゃないかも。
「あ、ああ。それな、バルテュスだそうだ。」
気を取り直した明田先生がそう教えてくれた。
「へえ。バルテュス。……なるほど。」
光くんは、それだけで何か納得したらしい。
でも私には、初耳の言葉だ。
バルテュス?
なに?
「……バルテュス。小門兄ですね。」
野木さんも、わかってるらしく、そんな風に同調した。
「え?僕?……そう?」
光くんは多少不満そうに、野木さんに聞き返した。
明田先生が黙ってうなずき、野木さんは書架からパンフレットのような冊子を取り出して、私に見せてくれた。
日本語でも英語でもない文字なので、読むのは断念して、私は印刷された絵を見せてもらった。
え?
これ?
まだ少女と呼べそうなモデルさんが、白い足をだらしなく開いて座ったり、寝そべったりしてる。
なんか……芸術性より、卑猥なものを感じるんだけど。
これが、光くん?
「ますますわかんない。何でこれが光くんなの?光くんは、大聖堂の大天使のほうが近いと思うけど。」
私がそう言うと、光くんは苦笑し、明田先生と野木さんは顔を見合わせて、私にはよくわからない納得を共有し合っていた。
マジ、意味わかんないし!
そして、明田先生の前のティーカップに手を伸ばした。
明田先生は、光くんを一蔑して、それから野木さんに言った。
「とりあえず、冗談じゃないことはわかった。ありがとうな。でも、元担任として、野木のこれからの人生の可能性をつみ取るようなことはしたくない。ちゃんと、年相応の、いい男と恋愛しなさい。」
野木さんは、ぶるぶると首を横に振った。
……まあ、納得できないよね。
再び口説こうとした野木さんに、明田先生は紅茶を差し出した。
「まあ、飲め。……そう性急に迫られても……俺は、まともに女性とつきあったこともないから、逆効果だぞ。」
え?
明田先生って……光くんのパパと同い年だったよね?
何とも言えない明田先生の暴露に、私は聞いちゃいけないことを聞いてしまった気分になった。
でも、野木さんは目をキラキラと輝かせた。
「……じゃあ、男性とはつきあったことあるんですか。……それはそれで……野木的には美味しい話です。」
「なっ!おまっ!なに!?ええっ!?」
明田先生は、まさかそんなツッコミを受けるとは思わなかったらしく、顔を真っ赤にして、口をパクパクしておののいた。
……てか、この反応……。
男性とは経験あるのかしら……。
「ん?これは?何てお茶?」
1人マイペースな光くんが、首を傾げた。
私もつられて、ティーカップに口をつけた。
……んー。
なんか、複雑。
香りが喧嘩してるというか、あまり好みじゃないかも。
「あ、ああ。それな、バルテュスだそうだ。」
気を取り直した明田先生がそう教えてくれた。
「へえ。バルテュス。……なるほど。」
光くんは、それだけで何か納得したらしい。
でも私には、初耳の言葉だ。
バルテュス?
なに?
「……バルテュス。小門兄ですね。」
野木さんも、わかってるらしく、そんな風に同調した。
「え?僕?……そう?」
光くんは多少不満そうに、野木さんに聞き返した。
明田先生が黙ってうなずき、野木さんは書架からパンフレットのような冊子を取り出して、私に見せてくれた。
日本語でも英語でもない文字なので、読むのは断念して、私は印刷された絵を見せてもらった。
え?
これ?
まだ少女と呼べそうなモデルさんが、白い足をだらしなく開いて座ったり、寝そべったりしてる。
なんか……芸術性より、卑猥なものを感じるんだけど。
これが、光くん?
「ますますわかんない。何でこれが光くんなの?光くんは、大聖堂の大天使のほうが近いと思うけど。」
私がそう言うと、光くんは苦笑し、明田先生と野木さんは顔を見合わせて、私にはよくわからない納得を共有し合っていた。
マジ、意味わかんないし!



