「さて。」
しばらく走行してから、おもむろにゆきぼんくんが口火を切った。
「お兄さん、菊ちゃんは遊び相手には向かないと思いますよ?」
反応を見たいのかな?
「そうだね。僕もそう思うよ。……ゆきぼんくん、高校生?中学生?」
「中学三年生です。……その呼び方するなら、『くん』は余計ですね。お兄さんは、大学生?」
……如矢(ゆきや)くんのほうがいいのかな?
でも、「ゆきぼん」というかわいい愛称は、何となく彼に合ってる気がした。
「うん。大学一回生。中3かぁ。しっかりしてるね。」
薫や菊乃天人より、ずっとオトナだ。
「あーざす。……見たところ、お兄さん、血縁っぽいけど……俺の知る限り、菊ちゃんの近親に該当者いないんですよね。」
そう言って、ゆきぼんは、ずいっと顔を近づけた。
「お兄さん、誰?……生半可な気持ちなら、菊ちゃんに関わらないでほしいんですけど。ただでさえヤンデレなのに。」
ヤンデレ……なるほど。
確かに、このゆきぼんに対する菊乃天人の態度はちょっと苛烈すぎるかもしれない。
でも、僕に対しては……かわいい……ただ、かわいい。
勝手に緩む頬を意識して引き締めた。
照れ隠しに、咳払いを一つして、質問返し。
「ゆきぼん?……君こそ、華やかな人生が約束されてるだろうに……どうして、菊乃さんに固執してるの?」
ゆきぼんは、答えるかわりに、顔をしかめた。
「……お兄さん、小狡くない?さっきから、自分の情報は開示したくないみたい。……マジで菊ちゃんを弄ぶ気じゃないよね?」
ふむ。
確かに、僕はゆきぼんに何も言ってないかもしれない。
「まあ、菊乃さんのいないところで、いくらゆきぼんと張り合っても仕方ないからね。……僕の気持ちは、菊乃さんには伝えたから。」
そう言ってから、一応名乗っておいた。
「名前は、光。姓は、小門(こかど)。半信半疑だったけど、菊乃さんとはまたいとこらしいよ。……出逢った時期はゆきぼんには及ばないかもしれないけれど、縁(えにし)の深さは誰にも負けないと確信してる。……よろしくね、ゆきぼん。」
ゆきぼんは、怪訝そうに僕を凝視していた。
まあ、突然現れた僕の存在自体が胡散臭いんだろうな。
「またいとこ……。」
と、つぶやいて、首を傾げていた。
しばらく走行してから、おもむろにゆきぼんくんが口火を切った。
「お兄さん、菊ちゃんは遊び相手には向かないと思いますよ?」
反応を見たいのかな?
「そうだね。僕もそう思うよ。……ゆきぼんくん、高校生?中学生?」
「中学三年生です。……その呼び方するなら、『くん』は余計ですね。お兄さんは、大学生?」
……如矢(ゆきや)くんのほうがいいのかな?
でも、「ゆきぼん」というかわいい愛称は、何となく彼に合ってる気がした。
「うん。大学一回生。中3かぁ。しっかりしてるね。」
薫や菊乃天人より、ずっとオトナだ。
「あーざす。……見たところ、お兄さん、血縁っぽいけど……俺の知る限り、菊ちゃんの近親に該当者いないんですよね。」
そう言って、ゆきぼんは、ずいっと顔を近づけた。
「お兄さん、誰?……生半可な気持ちなら、菊ちゃんに関わらないでほしいんですけど。ただでさえヤンデレなのに。」
ヤンデレ……なるほど。
確かに、このゆきぼんに対する菊乃天人の態度はちょっと苛烈すぎるかもしれない。
でも、僕に対しては……かわいい……ただ、かわいい。
勝手に緩む頬を意識して引き締めた。
照れ隠しに、咳払いを一つして、質問返し。
「ゆきぼん?……君こそ、華やかな人生が約束されてるだろうに……どうして、菊乃さんに固執してるの?」
ゆきぼんは、答えるかわりに、顔をしかめた。
「……お兄さん、小狡くない?さっきから、自分の情報は開示したくないみたい。……マジで菊ちゃんを弄ぶ気じゃないよね?」
ふむ。
確かに、僕はゆきぼんに何も言ってないかもしれない。
「まあ、菊乃さんのいないところで、いくらゆきぼんと張り合っても仕方ないからね。……僕の気持ちは、菊乃さんには伝えたから。」
そう言ってから、一応名乗っておいた。
「名前は、光。姓は、小門(こかど)。半信半疑だったけど、菊乃さんとはまたいとこらしいよ。……出逢った時期はゆきぼんには及ばないかもしれないけれど、縁(えにし)の深さは誰にも負けないと確信してる。……よろしくね、ゆきぼん。」
ゆきぼんは、怪訝そうに僕を凝視していた。
まあ、突然現れた僕の存在自体が胡散臭いんだろうな。
「またいとこ……。」
と、つぶやいて、首を傾げていた。



