「すごい、聞き方するね。……欲しい?……とりあえず、今は、いいや。でも、このままじゃかわいそう。誰に遠慮することなく、好きに舞わせてあげたいけど。」
そう返事したら、宗真さんは口をへの字に結んだ。
……気に入らなかったかな。
「宗真さん?」
「……ゆっとくけど、俺は何もしいひんで。ややこしいのに関わりたくないしな。」
いつも僕に甘い宗真さんが、珍しく頑なだった。
ややこしい……か。
確かに、遊女だの極道だの、……きな臭い?
でも、彩瀬パパの実の母親、つまり僕の祖母も遊女だし、たぶん祖父に当たるお相手さんは極道さんっぽいんだけどなあ。
「そっか。じゃあ、僕も……あまり関わらないほうがいいね……。」
僕は、宗真さんが僕に関わらないほうがいい、という意味で言ったつもりだった。
でもねじれて伝わってしまったらしく、僕が菊乃天人に関わらないほうがいい、と受け取ったみたいだ。
「いや、光は無理。あきらめて、せいぜい、話し相手にでもなってやり。……言いたくないけど、自分らは、出会うべくして出会ったんやと思うで。同じ魂?……てゆーか、マジで親戚ちゃうか?」
自分で言った言葉に、宗真さんは、ハッとしたらしい。
僕をマジマジと見て変な顔になった。
「……似てるわ。梅宮に。……何で今まで気ぃつかへんかってんろ。」
「そんなに?菊乃さんもお父さんに似てるって言ってたけど。……僕に似てるなら綺麗な男のヒトだったんだねえ。女形だったっけ?……もててた?」
「遠巻きにな。……女みたいに髪伸ばしてるくせに、中身は硬派?言い寄る女を悉くスルーしてたな。めんどくさかってんろ。大工なりたいゆーた割に、お舞台には真剣に取り組んでたから。」
……やっぱり変わったヒトなんだ。
明日、ご自宅にいらっしゃるんだろうか。
挨拶するのが怖いような……どれぐらい似てるのか楽しみなような……。
「まあ、悪い奴ちゃうわ。真面目な奴や。梅宮が光の親戚でも、未来の舅でも、大丈夫やろ。」
「……変なの。宗真さん。さっきから、菊乃さんと僕をまとめようとしてない?」
ちょっとむくれてそうこぼした。
「いや?親戚かもしれんてゆーてるやん。……でも他人なら、惹かれ合うのは既定路線やから。」
答えた宗真さんも、少しむくれていた。
……僕らは、苛立ちをぶつけ合うように、二度めの交わりに没頭した。
そう返事したら、宗真さんは口をへの字に結んだ。
……気に入らなかったかな。
「宗真さん?」
「……ゆっとくけど、俺は何もしいひんで。ややこしいのに関わりたくないしな。」
いつも僕に甘い宗真さんが、珍しく頑なだった。
ややこしい……か。
確かに、遊女だの極道だの、……きな臭い?
でも、彩瀬パパの実の母親、つまり僕の祖母も遊女だし、たぶん祖父に当たるお相手さんは極道さんっぽいんだけどなあ。
「そっか。じゃあ、僕も……あまり関わらないほうがいいね……。」
僕は、宗真さんが僕に関わらないほうがいい、という意味で言ったつもりだった。
でもねじれて伝わってしまったらしく、僕が菊乃天人に関わらないほうがいい、と受け取ったみたいだ。
「いや、光は無理。あきらめて、せいぜい、話し相手にでもなってやり。……言いたくないけど、自分らは、出会うべくして出会ったんやと思うで。同じ魂?……てゆーか、マジで親戚ちゃうか?」
自分で言った言葉に、宗真さんは、ハッとしたらしい。
僕をマジマジと見て変な顔になった。
「……似てるわ。梅宮に。……何で今まで気ぃつかへんかってんろ。」
「そんなに?菊乃さんもお父さんに似てるって言ってたけど。……僕に似てるなら綺麗な男のヒトだったんだねえ。女形だったっけ?……もててた?」
「遠巻きにな。……女みたいに髪伸ばしてるくせに、中身は硬派?言い寄る女を悉くスルーしてたな。めんどくさかってんろ。大工なりたいゆーた割に、お舞台には真剣に取り組んでたから。」
……やっぱり変わったヒトなんだ。
明日、ご自宅にいらっしゃるんだろうか。
挨拶するのが怖いような……どれぐらい似てるのか楽しみなような……。
「まあ、悪い奴ちゃうわ。真面目な奴や。梅宮が光の親戚でも、未来の舅でも、大丈夫やろ。」
「……変なの。宗真さん。さっきから、菊乃さんと僕をまとめようとしてない?」
ちょっとむくれてそうこぼした。
「いや?親戚かもしれんてゆーてるやん。……でも他人なら、惹かれ合うのは既定路線やから。」
答えた宗真さんも、少しむくれていた。
……僕らは、苛立ちをぶつけ合うように、二度めの交わりに没頭した。



