薫くんはそう言って私の手を引き、通りかかった係のヒトに野木さんのことを伝えた。
アルミのレジャーシートと毛布と……あれば、スケッチブックか白い紙を届けてもらえるらしい。
……至れり尽くせりだぁ。
ついでに、赤い毛氈の床几エリアで、ご機嫌さんな朝秀冬夏先生に野木さんのことを伝えておいた。
食事は、目の前でシェフが調理し取り分けてくれるスタイルのビュッフェだった。
「桜子。コレも、美味しいで。コレも。ほら、口開けて。」
サンドイッチしか取ってこなかった私に、薫くんは自分がもらってきたオマール海老だの、ローストビーフだのを食べさせてくれた。
どれもこれもおいしくって!
……でもサンドイッチは義人さんが作ってくれたのが一番美味しかったな。
「あっちで野点もやってるみたい。お抹茶飲みに行こうか。」
薫くんが首を伸ばして、赤い野点傘を指さした。
「飲む~。お抹茶~。でも、あとで紅茶ももらおうね。」
大きなポットで、いろんな紅茶を順番に入れてるらしく、すごくイイ香りが漂ってる。
天国みたい。
「豊かねえ。」
しみじみそう呟いたら、
「うーん。贅沢だね。まあ、ずいぶんと上品になったけど。昔は、単なる宴会だったけど、最近は悪くないよ。……ごきげんよう。桜子ちゃん。」
と、ソフトな声で偉そうなことを言ってる人が挨拶してくださった。
天花寺(てんげいじ)さんだ。
「こんにちは。天花寺さん。」
私は、そうご挨拶してから、前を行く薫くんの手を引いた。
「天花寺さん、主人です。薫くん、こちらの天花寺さんの奥さまが、あおいさんのお友達だって。」
慌てて薫くんが振り返って、頭を下げた。
「はじめまして。小門薫です。母の友人って、由未ちゃん?佐々木コーチが」
「わーーーーーーー!」
少し離れたところでお菓子を食べていた女性が声をあげながら走り寄ってきた。
「由未ちゃん。走っちゃダメだってば。息切れするよ。……焦らなくていいから。わかってるから。」
天花寺さんが慌てて止めてる。
難病って仰ってたけど、走れない病気なのかな。
……てか……佐々木コーチの……って……もしかして……。
あ!そうか!
前に、佐々木コーチが、恋愛関係未満だったあおいさんんのお友達と私を似てるって言ってた!
あれって、この由未さん?
アルミのレジャーシートと毛布と……あれば、スケッチブックか白い紙を届けてもらえるらしい。
……至れり尽くせりだぁ。
ついでに、赤い毛氈の床几エリアで、ご機嫌さんな朝秀冬夏先生に野木さんのことを伝えておいた。
食事は、目の前でシェフが調理し取り分けてくれるスタイルのビュッフェだった。
「桜子。コレも、美味しいで。コレも。ほら、口開けて。」
サンドイッチしか取ってこなかった私に、薫くんは自分がもらってきたオマール海老だの、ローストビーフだのを食べさせてくれた。
どれもこれもおいしくって!
……でもサンドイッチは義人さんが作ってくれたのが一番美味しかったな。
「あっちで野点もやってるみたい。お抹茶飲みに行こうか。」
薫くんが首を伸ばして、赤い野点傘を指さした。
「飲む~。お抹茶~。でも、あとで紅茶ももらおうね。」
大きなポットで、いろんな紅茶を順番に入れてるらしく、すごくイイ香りが漂ってる。
天国みたい。
「豊かねえ。」
しみじみそう呟いたら、
「うーん。贅沢だね。まあ、ずいぶんと上品になったけど。昔は、単なる宴会だったけど、最近は悪くないよ。……ごきげんよう。桜子ちゃん。」
と、ソフトな声で偉そうなことを言ってる人が挨拶してくださった。
天花寺(てんげいじ)さんだ。
「こんにちは。天花寺さん。」
私は、そうご挨拶してから、前を行く薫くんの手を引いた。
「天花寺さん、主人です。薫くん、こちらの天花寺さんの奥さまが、あおいさんのお友達だって。」
慌てて薫くんが振り返って、頭を下げた。
「はじめまして。小門薫です。母の友人って、由未ちゃん?佐々木コーチが」
「わーーーーーーー!」
少し離れたところでお菓子を食べていた女性が声をあげながら走り寄ってきた。
「由未ちゃん。走っちゃダメだってば。息切れするよ。……焦らなくていいから。わかってるから。」
天花寺さんが慌てて止めてる。
難病って仰ってたけど、走れない病気なのかな。
……てか……佐々木コーチの……って……もしかして……。
あ!そうか!
前に、佐々木コーチが、恋愛関係未満だったあおいさんんのお友達と私を似てるって言ってた!
あれって、この由未さん?



