「さっちゃんは、真面目すぎるぐらい真面目で、礼儀正しくて、しっかりしてて、控えめ……だけど、素直で明るいから、すぐに心を開いてくれて、信頼関係を築ける……って、原さんが報告してくれたよ。」
義人さんはそう言ってから、私の頭を撫でてくれた。
「さっきの話。原さんは社長の腹心の部下で、俺にとっても怖いけど兄貴みたいな微妙なヒト。でも信頼には応えてくれるから、今のまま、頼ったらいいわ。社長と俺の仲を改善したがってはるし、さっちゃんにも期待してはる。多少厳しいけど、悪いようにはせんから。」
「……わかりました。ありがとうございます。」
聞きたかったことを聞けてホッとした私は、壁の時計を見て立ち上がった。
「そろそろ戻ります。……洗いますね。お盆とかありますか?」
「いや。いいよ。」
そう言われたけど、私はグラスを手に取った。
「……私、ずっと自分の飲んだものの後片付けもさせてもらえてないんです。これぐらいは、やらせてください。」
そう言ったら、義人さんは優しくほほえんでくれた。
「ほな、一緒に。一人で持てんやろ。行こう。」
義人さんはそう言って、ティーポットと、自分のグラス、それからレモンを持った。
「……え……いいんですか?」
廊下を一緒に歩いて……。
「うん。……原さんに、さっちゃんにお茶を出すよう頼まれたから。」
義人さんは、そう言ってウィンクした!
……ううう。
かっこいい。
やばい。
絶対、かっこいいし。
いや、そうじゃなくて……えーと……
「原さんの庇護下なら大丈夫なわけですね。」
私は、ときめいてることを隠して、そう言いながらドアを開けた。
「そんな感じ。気を使わせて、悪いね。」
「いいえ。……今後とも、ご指導お願いします。」
一応、意識して、そんな風にかしこまって言ってみた。
義人さんは、うなずいて
「俺でよければ、いつでも聞いてくれたらいいから。」
と、穏やかに言った。
視線が絡み合い、どちらからともなく笑顔になった。
……もう、大丈夫。
心が通じてる……。
残念ながら、給湯室に入るなり、秘書課から女性が飛んできて……やっぱり私たちは、洗い物をさせてもらえなかった。
追い立てられて、それぞれの部屋へ戻った。
午後のひとときだけの逢瀬。
それも、お茶を入れてもらって、お話ししただけ。
なのに、心が満たされた……。
不思議なぐらい、落ち着いた。
義人さんはそう言ってから、私の頭を撫でてくれた。
「さっきの話。原さんは社長の腹心の部下で、俺にとっても怖いけど兄貴みたいな微妙なヒト。でも信頼には応えてくれるから、今のまま、頼ったらいいわ。社長と俺の仲を改善したがってはるし、さっちゃんにも期待してはる。多少厳しいけど、悪いようにはせんから。」
「……わかりました。ありがとうございます。」
聞きたかったことを聞けてホッとした私は、壁の時計を見て立ち上がった。
「そろそろ戻ります。……洗いますね。お盆とかありますか?」
「いや。いいよ。」
そう言われたけど、私はグラスを手に取った。
「……私、ずっと自分の飲んだものの後片付けもさせてもらえてないんです。これぐらいは、やらせてください。」
そう言ったら、義人さんは優しくほほえんでくれた。
「ほな、一緒に。一人で持てんやろ。行こう。」
義人さんはそう言って、ティーポットと、自分のグラス、それからレモンを持った。
「……え……いいんですか?」
廊下を一緒に歩いて……。
「うん。……原さんに、さっちゃんにお茶を出すよう頼まれたから。」
義人さんは、そう言ってウィンクした!
……ううう。
かっこいい。
やばい。
絶対、かっこいいし。
いや、そうじゃなくて……えーと……
「原さんの庇護下なら大丈夫なわけですね。」
私は、ときめいてることを隠して、そう言いながらドアを開けた。
「そんな感じ。気を使わせて、悪いね。」
「いいえ。……今後とも、ご指導お願いします。」
一応、意識して、そんな風にかしこまって言ってみた。
義人さんは、うなずいて
「俺でよければ、いつでも聞いてくれたらいいから。」
と、穏やかに言った。
視線が絡み合い、どちらからともなく笑顔になった。
……もう、大丈夫。
心が通じてる……。
残念ながら、給湯室に入るなり、秘書課から女性が飛んできて……やっぱり私たちは、洗い物をさせてもらえなかった。
追い立てられて、それぞれの部屋へ戻った。
午後のひとときだけの逢瀬。
それも、お茶を入れてもらって、お話ししただけ。
なのに、心が満たされた……。
不思議なぐらい、落ち着いた。



