野木さんが朝秀窯のみなさんに家族同然に可愛がってもらってることは確かだけど……結婚式まで朝秀家主導で執り行うのかしら。
……いや。
既に、今日の野木さん……もしかして、春秋先生プロデュースだったりする?
かわいいけれど個性的な野木さんは、かつては、髪型も服も普通ではなかった。
けど、今の野木さんは、どこからどう見ても趣味のいいお嬢さまだ。
「てか、もしかして……その髪も……?」
そう尋ねると、野木さんは照れくさそうにうなずいた。
「うん。春秋先生の趣味。あのヒト、ほんっとうるさくて。」
あのヒト?
……なんか……仲良し度が、かなり上がってるような……。
まあ4年以上、すぐ隣に住んで、家族に混じってたら、兄妹みたいになるの……かな?
「よく似合ってるよ。かわいい。」
光くんが笑顔でそう言った。
野木さんは一瞬真顔になり、目を潤ませて、うなずいた。
「ありがとう。うれしい。」
……うわぁ。
何とも言えないこの空気感。
私、完全に部外者で邪魔者だわ。
「ちょっとお手洗い行ってくる。」
思わず、立ち上がって、2人から逃げ出した。
そっかぁ。
2人がどういう経緯を辿って仲良くなって疎遠になったのか、私にはよくわからない。
けど、2人にとって黒歴史というわけじゃないのなら、よかった。
ほんのちょっと残念なのは……野木さんが光くんと結婚したら、彼女と義理の姉妹になれたのにな……ってこと?
もちろん、とっくに諦めてたけどさ。
いざ結婚が決まったと聞くと……やっぱり淋しいのかな。
いや、めでたいんだけどさ。
何と言っても、初恋が叶ったんだもんね。
気を取り直して、私は笑顔で客席に戻った。
「さっちゃん、ほら、見せてもらいなよ。すごくかわいいよ。」
光くんが、野木さんのスマホの画面を指さした。
「え?なになに?」
席に座って、見せてもらう。
野木さんが真っ赤なカクテルドレスを着て笑っていた。
「かわいい!え?これは?もしかして、ドレスを選んでるところ?」
「うん。春秋先生が張り切ってしまって、毎週あちこちのドレスの試着させられた。その残影。」
そう言って、野木さんは画面を指で弾くように撫でる。
色とりどりのドレスをひたすら着てる野木さん。
……どの写真もすごく幸せそう。
……いや。
既に、今日の野木さん……もしかして、春秋先生プロデュースだったりする?
かわいいけれど個性的な野木さんは、かつては、髪型も服も普通ではなかった。
けど、今の野木さんは、どこからどう見ても趣味のいいお嬢さまだ。
「てか、もしかして……その髪も……?」
そう尋ねると、野木さんは照れくさそうにうなずいた。
「うん。春秋先生の趣味。あのヒト、ほんっとうるさくて。」
あのヒト?
……なんか……仲良し度が、かなり上がってるような……。
まあ4年以上、すぐ隣に住んで、家族に混じってたら、兄妹みたいになるの……かな?
「よく似合ってるよ。かわいい。」
光くんが笑顔でそう言った。
野木さんは一瞬真顔になり、目を潤ませて、うなずいた。
「ありがとう。うれしい。」
……うわぁ。
何とも言えないこの空気感。
私、完全に部外者で邪魔者だわ。
「ちょっとお手洗い行ってくる。」
思わず、立ち上がって、2人から逃げ出した。
そっかぁ。
2人がどういう経緯を辿って仲良くなって疎遠になったのか、私にはよくわからない。
けど、2人にとって黒歴史というわけじゃないのなら、よかった。
ほんのちょっと残念なのは……野木さんが光くんと結婚したら、彼女と義理の姉妹になれたのにな……ってこと?
もちろん、とっくに諦めてたけどさ。
いざ結婚が決まったと聞くと……やっぱり淋しいのかな。
いや、めでたいんだけどさ。
何と言っても、初恋が叶ったんだもんね。
気を取り直して、私は笑顔で客席に戻った。
「さっちゃん、ほら、見せてもらいなよ。すごくかわいいよ。」
光くんが、野木さんのスマホの画面を指さした。
「え?なになに?」
席に座って、見せてもらう。
野木さんが真っ赤なカクテルドレスを着て笑っていた。
「かわいい!え?これは?もしかして、ドレスを選んでるところ?」
「うん。春秋先生が張り切ってしまって、毎週あちこちのドレスの試着させられた。その残影。」
そう言って、野木さんは画面を指で弾くように撫でる。
色とりどりのドレスをひたすら着てる野木さん。
……どの写真もすごく幸せそう。



