凍り付きそうな空気は、お手洗いから戻ってきた静稀さんの綺麗な笑い声で、すっと凪いだ。
「うわぁ。なかなか言えないわよ。すごいわ。……みゆちゃん?舞台人とか芸能人向きかも。頭ちっちゃいし、手足も長いし。音楽学校、受けてみたら?」
「音楽学校?」
みゆちゃんは首を傾げてそう聞き直した。
「ええ。歌やダンスは好き?」
静稀さんはニコニコと笑顔を浮かべて、みゆちゃんの頭を撫でた。
「かわいい娘役になりそう。」
「娘役……。」
みゆちゃんは、どうやら歌劇団のことを知らないらしい。
「あ。それいいかも。確か、プロ野球やプロサッカー選手の娘さん、たくさん入団してるよね?みゆちゃん、優遇してもらえるんじゃない?」
光くんは、椿さんから教えられたカネコネ入団を勧めた。
「あら。お父さまは、プロスポーツ選手でいらっしゃるの?それじゃ、身体能力は折り紙付きね。素敵。」
静稀さんは、あくまでお上品にそう言った。
「はい。みゆのパパは、今、フランスのクラブチームに所属してます、サッカー選手です。佐々木和也です。」
みゆちゃんは、突然ピシッと立ち上がって、静稀さんにそうご挨拶した。
……静稀さんの美しさでぽーっとなってるのかな?
「え……佐々木和也……。」
静稀さんの笑顔が強張った。
え?
何?
お知り合い?
……そういえば、同年代?
ちらりと、光くんを見た。
光くんも私を見て、首を傾げて見せた。
……光くんママやパパの知り合いってわけではないのかな。
静稀さんは、同行者の男性を振り返って見た。
音楽を聞いていた彼が、静稀さんの視線に気付いて立ち上がった。
「静稀?どうかしたの?縁のあるかただった?」
優しい笑顔で近づいて来た彼に、静稀さんは紹介した。
「こちらのお嬢さん、佐々木和也さんのお嬢さまですって。……ほら、サッカーの。」
「……へえ。はじめまして。松本です。君のお父さん、何度かうちに来たよ。芝生の庭でサッカーの練習してた。懐かしいな。ね?静稀。」
明るい髪と瞳のハーフっぽい男性は、普通に日本の姓を名乗った。
みゆちゃんのお顔がぱああっと明るくなった。
「パパのお友達ですか?」
「うわぁ。なかなか言えないわよ。すごいわ。……みゆちゃん?舞台人とか芸能人向きかも。頭ちっちゃいし、手足も長いし。音楽学校、受けてみたら?」
「音楽学校?」
みゆちゃんは首を傾げてそう聞き直した。
「ええ。歌やダンスは好き?」
静稀さんはニコニコと笑顔を浮かべて、みゆちゃんの頭を撫でた。
「かわいい娘役になりそう。」
「娘役……。」
みゆちゃんは、どうやら歌劇団のことを知らないらしい。
「あ。それいいかも。確か、プロ野球やプロサッカー選手の娘さん、たくさん入団してるよね?みゆちゃん、優遇してもらえるんじゃない?」
光くんは、椿さんから教えられたカネコネ入団を勧めた。
「あら。お父さまは、プロスポーツ選手でいらっしゃるの?それじゃ、身体能力は折り紙付きね。素敵。」
静稀さんは、あくまでお上品にそう言った。
「はい。みゆのパパは、今、フランスのクラブチームに所属してます、サッカー選手です。佐々木和也です。」
みゆちゃんは、突然ピシッと立ち上がって、静稀さんにそうご挨拶した。
……静稀さんの美しさでぽーっとなってるのかな?
「え……佐々木和也……。」
静稀さんの笑顔が強張った。
え?
何?
お知り合い?
……そういえば、同年代?
ちらりと、光くんを見た。
光くんも私を見て、首を傾げて見せた。
……光くんママやパパの知り合いってわけではないのかな。
静稀さんは、同行者の男性を振り返って見た。
音楽を聞いていた彼が、静稀さんの視線に気付いて立ち上がった。
「静稀?どうかしたの?縁のあるかただった?」
優しい笑顔で近づいて来た彼に、静稀さんは紹介した。
「こちらのお嬢さん、佐々木和也さんのお嬢さまですって。……ほら、サッカーの。」
「……へえ。はじめまして。松本です。君のお父さん、何度かうちに来たよ。芝生の庭でサッカーの練習してた。懐かしいな。ね?静稀。」
明るい髪と瞳のハーフっぽい男性は、普通に日本の姓を名乗った。
みゆちゃんのお顔がぱああっと明るくなった。
「パパのお友達ですか?」



