光くんのおばあちゃんは、おばあちゃんと言っても、私のパパより若い。
しっとりとした女性らしい素敵な女性だ。
「はい。いってきます。」
私にもいつも優しく接してくださるから、大好き!
……だから、ずっと不思議だった。
どうして、こんなに素敵な奥さんを放置して、光くんのおじいちゃん……つまり、パパの親友の成之さんは他の女性と暮らしてるのだろう。
「桜子。大丈夫か?手!」
石段を上がる時、いつものように薫くんが手を差し出してくれた。
「ありがとう。」
いつも通り、私も手を伸ばした。
ら、光くんが、ちょっと笑った。
「僕のほうが適任じゃない?……さっちゃん、どうぞ。」
え!
いや、確かに、そりゃ、光くんのほうが背も高いし力もあるし、その通りなんだけど……え!?
いいの?
薫くんは、びっくりして、それからくやしそうな顔になった。
光くんはクスクス笑った。
「薫のそんな顔、見られるとは思わなかったな。あーちゃんの言う通りだよ。ちゃんと牛乳飲まないと、背が伸びないよ?これからは給食の牛乳、代わりに飲んであげられないからさ。捨てたりしないで、薬だと思って飲みなよ?」
……なるほど。
薫くんは牛乳嫌いを指摘されて、恥ずかしそうにぷいっと横を向いた。
「はい。さっちゃん。」
光くんは、私の手を取って、ぐいっと力を入れた。
確かに、光くんの腕力は、薫くんとは比較にならなかった。
私はまるで力を入れなくても、階段を上がることができた。
ずっと引っ張り上げてもらえて、足取りも心もふわふわになった。
赤ちゃんの時から仲良しだもん。
手をつなぐ、なーんて、ずーっとしてきたことだし今さらドキドキすることじゃない。
なのにこの日、はじめて、光くんをたくましい男のヒトとして意識してしまった。
学ランの下……白いシャツの下では、どんな風に筋肉が脈動してるのだろう。
やばい。
光くん、綺麗なだけじゃない。
かっこいい……。
頬が熱い。
私、すごく照れてる。
すごく……ドキドキしてる……。
「しかし、けっこうな段数だね。……毎日登ったら、かなり筋肉鍛えられそう。はい、到着っと。」
本当にけっこうな高さまで、しかも私というお荷物を引っ張ってるのに、光くんは全く息を切らしてなかった。
「光くん、筋トレとかしてるの?」
落ち着け、私!……と、何度も心に命じて、やっと普通に話すことができた。
しっとりとした女性らしい素敵な女性だ。
「はい。いってきます。」
私にもいつも優しく接してくださるから、大好き!
……だから、ずっと不思議だった。
どうして、こんなに素敵な奥さんを放置して、光くんのおじいちゃん……つまり、パパの親友の成之さんは他の女性と暮らしてるのだろう。
「桜子。大丈夫か?手!」
石段を上がる時、いつものように薫くんが手を差し出してくれた。
「ありがとう。」
いつも通り、私も手を伸ばした。
ら、光くんが、ちょっと笑った。
「僕のほうが適任じゃない?……さっちゃん、どうぞ。」
え!
いや、確かに、そりゃ、光くんのほうが背も高いし力もあるし、その通りなんだけど……え!?
いいの?
薫くんは、びっくりして、それからくやしそうな顔になった。
光くんはクスクス笑った。
「薫のそんな顔、見られるとは思わなかったな。あーちゃんの言う通りだよ。ちゃんと牛乳飲まないと、背が伸びないよ?これからは給食の牛乳、代わりに飲んであげられないからさ。捨てたりしないで、薬だと思って飲みなよ?」
……なるほど。
薫くんは牛乳嫌いを指摘されて、恥ずかしそうにぷいっと横を向いた。
「はい。さっちゃん。」
光くんは、私の手を取って、ぐいっと力を入れた。
確かに、光くんの腕力は、薫くんとは比較にならなかった。
私はまるで力を入れなくても、階段を上がることができた。
ずっと引っ張り上げてもらえて、足取りも心もふわふわになった。
赤ちゃんの時から仲良しだもん。
手をつなぐ、なーんて、ずーっとしてきたことだし今さらドキドキすることじゃない。
なのにこの日、はじめて、光くんをたくましい男のヒトとして意識してしまった。
学ランの下……白いシャツの下では、どんな風に筋肉が脈動してるのだろう。
やばい。
光くん、綺麗なだけじゃない。
かっこいい……。
頬が熱い。
私、すごく照れてる。
すごく……ドキドキしてる……。
「しかし、けっこうな段数だね。……毎日登ったら、かなり筋肉鍛えられそう。はい、到着っと。」
本当にけっこうな高さまで、しかも私というお荷物を引っ張ってるのに、光くんは全く息を切らしてなかった。
「光くん、筋トレとかしてるの?」
落ち着け、私!……と、何度も心に命じて、やっと普通に話すことができた。



