でもパパは、首を傾げた。
「……店としては問題ないけどさ……いいのかな?……光くんの二重人格化に拍車をかけてるような気がするんだけど。」
え!
それって、彩瀬さんがしょっちゅう現れるってこと?
それは……大丈夫なのかしら。
「で?さっちゃんの身体は、どう?らくになった?」
ママの美味しいお節料理をつまみながら、パパがそう聞いた。
「うん!あと、首と腕ぐらい?背中も腰も大丈夫。……初詣、行きたい。」
本当はその首と腕の痛みはまだなかなかつらいものがあるんだけど、押し隠してそう言った。
「よかった。光くんと薫くんも行くって。ちょうど0時にお詣りしたいみたい。うちもその頃に行こうか。」
パパがそう誘ってくれて、私のテンションはさらに上がった。
薫くんに逢える!
23時過ぎに、ママが年越しそばを作ってくれた。
パパは天ぷら蕎麦、ママはにしん蕎麦、私はハイカラ蕎麦。
……ハイカラ蕎麦とは揚げ玉入りのお蕎麦のことで、地域によってはたぬきと言われるらしい。
「あら、さっちゃん、湿布はがしたの?貼っといたら?」
ママにそう指摘されて、ちょっと慌てた。
……だって……湿布臭いって思われたくないもん。
また介護とか言われちゃうの、やだ。
「初詣から帰ってから貼り直す。」
そう言いはった。
23時半過ぎにうちを出た。
神社まで歩けば20分。
うちからだと、山手に向かって緩やかな坂を登って行ったところにある。
小門家からは、逆に坂を下りてちょうど20分ぐらいだろうか。
近年は、サッカーとかスケートとかスポーツ関係者の参拝が増えてる、由緒正しい地元の氏神さんだ。
……あれ?
参拝客の流れが、授与所や本殿前じゃなくて……参道の変なところで滞ってる。
「有名人でも来てるのかな。」
パパが背伸びしながらそう聞いた。
「あらあら。大変ねえ。」
おせち料理を詰めたお重箱を包んだ風呂敷を抱えたママは、興味なさそうに相づちを打った。
私もあんまり……興味ない。
てか、むしろ迷惑。
ヒトがいっぱいで、コレじゃ薫くん達を探せないよ。
キョロキョロしてると、いつものように、逆に向こうから見つけてもらえた。
「桜子ー!!」
薫くんだっ!
はしゃぎそうになるのを押さえて、声のした方向を見た。
残念ながら薫くんの姿は人ごみで見えないけれど、光くんの綺麗なお顔と振ってくれてる手が見えた。
……さすがに高一と小五の身長差は、いかんともしがたい……か。
てか、2人はよりによってヒトが密集してるところにいるみたい。
私もぴょんぴょん跳び上がって両手を振った。
「……店としては問題ないけどさ……いいのかな?……光くんの二重人格化に拍車をかけてるような気がするんだけど。」
え!
それって、彩瀬さんがしょっちゅう現れるってこと?
それは……大丈夫なのかしら。
「で?さっちゃんの身体は、どう?らくになった?」
ママの美味しいお節料理をつまみながら、パパがそう聞いた。
「うん!あと、首と腕ぐらい?背中も腰も大丈夫。……初詣、行きたい。」
本当はその首と腕の痛みはまだなかなかつらいものがあるんだけど、押し隠してそう言った。
「よかった。光くんと薫くんも行くって。ちょうど0時にお詣りしたいみたい。うちもその頃に行こうか。」
パパがそう誘ってくれて、私のテンションはさらに上がった。
薫くんに逢える!
23時過ぎに、ママが年越しそばを作ってくれた。
パパは天ぷら蕎麦、ママはにしん蕎麦、私はハイカラ蕎麦。
……ハイカラ蕎麦とは揚げ玉入りのお蕎麦のことで、地域によってはたぬきと言われるらしい。
「あら、さっちゃん、湿布はがしたの?貼っといたら?」
ママにそう指摘されて、ちょっと慌てた。
……だって……湿布臭いって思われたくないもん。
また介護とか言われちゃうの、やだ。
「初詣から帰ってから貼り直す。」
そう言いはった。
23時半過ぎにうちを出た。
神社まで歩けば20分。
うちからだと、山手に向かって緩やかな坂を登って行ったところにある。
小門家からは、逆に坂を下りてちょうど20分ぐらいだろうか。
近年は、サッカーとかスケートとかスポーツ関係者の参拝が増えてる、由緒正しい地元の氏神さんだ。
……あれ?
参拝客の流れが、授与所や本殿前じゃなくて……参道の変なところで滞ってる。
「有名人でも来てるのかな。」
パパが背伸びしながらそう聞いた。
「あらあら。大変ねえ。」
おせち料理を詰めたお重箱を包んだ風呂敷を抱えたママは、興味なさそうに相づちを打った。
私もあんまり……興味ない。
てか、むしろ迷惑。
ヒトがいっぱいで、コレじゃ薫くん達を探せないよ。
キョロキョロしてると、いつものように、逆に向こうから見つけてもらえた。
「桜子ー!!」
薫くんだっ!
はしゃぎそうになるのを押さえて、声のした方向を見た。
残念ながら薫くんの姿は人ごみで見えないけれど、光くんの綺麗なお顔と振ってくれてる手が見えた。
……さすがに高一と小五の身長差は、いかんともしがたい……か。
てか、2人はよりによってヒトが密集してるところにいるみたい。
私もぴょんぴょん跳び上がって両手を振った。



