ため息をついてると、斜め後ろの椿さんの番が来たようだ。
椿さんはハキハキと出身校と名前を言った後、こうつけ加えた。
「3年後に歌劇団の音楽学校に合格することを目標に毎日お稽古してます。部活もしないし、友達付き合いも悪いと思いまーす。でも、イジメないでくださいねー。私も。ついでに古城さんも。」
へ!?
私?
驚いて椿さんを振り返って見上げた。
すると椿さんは、ずいっと一歩大きく足を踏み出して、私を指差してから、バチンと音が聞こえてきそうなほど大きなウインクを寄越した。
まるで歌劇の男役スターさんのような、カッコイイ指差しウインクに、私は椅子からずり落ちそうになった。
教室中に笑いと嬌声が広がった。
よくわからないけれど、椿さんって、こーゆーヒトだったんだ。
なんだか、変わってはるけど、かっこいいわ。
さらに一列進んでから、さっきの眼鏡のかわいい子が立ち上がった。
彼女は、光くんと同じ小学生出身らしい。
「野木はいわゆるオタクなところもありますが~、」
第一人称が名字なんだ……。
珍しくてしげしげ見つめてると、野木さんと目が合った。
キラリと野木さんの眼鏡が光った。
野木さんは、私と椿さんを交互に見て、ふざけて言った。
「イジメないでくださーい。野木も。ついでに、古城さんも。椿さんも。」
まさか、真似されると思わなかったらしく、椿さんが
「はー!?」
と声を挙げてたけど、私は……ちょっと笑ってしまった。
変なヒトだ。
椿さんも、野木さんも、変わってはるわ。
でも、彼女らからは嫌な感情が全く伝わって来なかった。
10時前に、体育館へと移動した。
わずか数分の移動時間に、椿さんと野木さんと私は友達になった。
……てか、周囲から完全に浮いて……何となくグループにおさまった、というのが正しいかもしれない。
「あ。小門兄。……古城さんに気づいたみたい。」
体育館の入口で整列してると、すぐ後ろで野木さんがそう囁いた。
「え……どこ?」
キョロキョロする。
あ、いた。
光くんが、かなり向こうのほうから、じーっとこっちを見ていた。
近くに行きたいけど、さすがにダメよね。
仕方なく苦笑とともに、ひらひらと手を振って見せた。
「うそ!こっち来る気!?」
椿さんの言う通り、光くんはクラスの列から離れて、強引に割り込んで来た。
椿さんはハキハキと出身校と名前を言った後、こうつけ加えた。
「3年後に歌劇団の音楽学校に合格することを目標に毎日お稽古してます。部活もしないし、友達付き合いも悪いと思いまーす。でも、イジメないでくださいねー。私も。ついでに古城さんも。」
へ!?
私?
驚いて椿さんを振り返って見上げた。
すると椿さんは、ずいっと一歩大きく足を踏み出して、私を指差してから、バチンと音が聞こえてきそうなほど大きなウインクを寄越した。
まるで歌劇の男役スターさんのような、カッコイイ指差しウインクに、私は椅子からずり落ちそうになった。
教室中に笑いと嬌声が広がった。
よくわからないけれど、椿さんって、こーゆーヒトだったんだ。
なんだか、変わってはるけど、かっこいいわ。
さらに一列進んでから、さっきの眼鏡のかわいい子が立ち上がった。
彼女は、光くんと同じ小学生出身らしい。
「野木はいわゆるオタクなところもありますが~、」
第一人称が名字なんだ……。
珍しくてしげしげ見つめてると、野木さんと目が合った。
キラリと野木さんの眼鏡が光った。
野木さんは、私と椿さんを交互に見て、ふざけて言った。
「イジメないでくださーい。野木も。ついでに、古城さんも。椿さんも。」
まさか、真似されると思わなかったらしく、椿さんが
「はー!?」
と声を挙げてたけど、私は……ちょっと笑ってしまった。
変なヒトだ。
椿さんも、野木さんも、変わってはるわ。
でも、彼女らからは嫌な感情が全く伝わって来なかった。
10時前に、体育館へと移動した。
わずか数分の移動時間に、椿さんと野木さんと私は友達になった。
……てか、周囲から完全に浮いて……何となくグループにおさまった、というのが正しいかもしれない。
「あ。小門兄。……古城さんに気づいたみたい。」
体育館の入口で整列してると、すぐ後ろで野木さんがそう囁いた。
「え……どこ?」
キョロキョロする。
あ、いた。
光くんが、かなり向こうのほうから、じーっとこっちを見ていた。
近くに行きたいけど、さすがにダメよね。
仕方なく苦笑とともに、ひらひらと手を振って見せた。
「うそ!こっち来る気!?」
椿さんの言う通り、光くんはクラスの列から離れて、強引に割り込んで来た。



