〜美希side〜

私は、学校の自分の席で朝の出来事を思い出していた。

(はぁー、なんで龍騎はあんなに怒ったんだろう。私、何かしたかなー?)

「 〜 希〜美希〜美希!」

「えっ!なに?雪」

「何じゃないわよ。何回呼んだと思ってんの?
ぼっーとして何かあったの?」

「ごめん、何かあったっていうか朝にお母さんに頼まれて龍騎を起こしに行ったんだけど、何回起こしても起きないから勝手に部屋に入ったらすごい怒られちゃったんだよね、私も言われて逆ギレしちゃってさ。私、何か悪い事したのかな?」

「そうなんだ。中学生でしょ?思春期なんじゃない?」

「そうかなー、あーもう良いや!考えるのやめた!」

私はこの時まだ龍騎の気持ちと変わろうとしている自分の気持ちを知るよしも無かった。