その頃、自分の部屋に戻った龍騎は、
「はー、やっぱり俺変だよなー。美希の事女性として好きなんて、今もわざと問題聞きに行っちゃったし、しかも美希が読んでる漫画の内容聞いて動揺しすぎだし、てか美希のあの発言やばいだろ!もし、俺が好きだっていったらどうなるんだろう。」

と言って龍騎はさっき美希に教えてもらった問題を眺めていた。

〜翌朝〜

いつもより早く起きた私はリビングに降りて両親に声をかけた

「おはよー父さん、母さん」

「「おはよう!」」

「美希、悪いけど龍騎起こしてきてくれない?
今日朝から部活あるって言っていたのにまだ起きないのよ」

「わかったー」
と返事をして私は龍騎の部屋に向かってドアをノックしてドア越しに声をかけた。

「龍騎ー もう、7時だよー。部活あるんでしょ?」

声をかけても中からは返答なく私はいつも勝手に開けると怒られるが、勝手にドアを開けて部屋に入った。
久しぶりに見た龍騎の部屋は部活で使うサッカーボールとシューズや本が並んでいた。
そして部屋の奥のベットに寝ている龍騎に声をかけて起こした。

「龍騎!起きて!」

「うわっ、なんだよ!勝手にはいってくんなよ!」

「何よ!ドア越しに読んでも起きないのが悪いんじゃない!」

「だからって勝手に入ってくんなよな!」

「そんなに言わなくてもいいじゃない!龍騎なんてもう知らない!!」

「ちょっ、美希!?」

そう言って私を呼ぶ龍騎の声を無視して私はリビングに戻って両親に声をかけて家を出た。

「行ってきます!」

「えっ、美希ご飯はいいの?」

「いらない!!」

「なんだ?どうしたんだ美希のやつ」

「本当、龍騎となんかあったのかしら?」