小さい頃から家が隣同士で、昔は家族のようによく遊んだものだった。



悠人とたわいもない話をしていると、聞き慣れたアナウンスが流れ、電車が駅に近づいて来るのが見えた。




 スーツを着たひとりの男性が、線路にむかって歩いていく。


きっと、早く乗って席をとりたいのだろう。