眠たい授業の終わりを告げるチャイムが鳴った。



私は欠伸を一つして、帰り支度を済ませ、早々に教室を後にした。




 徒歩で5分の距離。



 駅に到着すると、ホームでこちらに手を振る人影が見える。



山内悠人(やまうち はると)、私の幼なじみだ。