人が死ぬ

─────


白い壁に傾きかけた日がそそぐ。まるで別世界から送られてきた使者のように。アニーはそそがれた場所に手をかざした。


「次の方、中へどうぞ」


看護師が開いたドアへ誘導する。緊張した面持ちで入室するアニー。


医師の診断はPTSD、つまりは心的外傷後ストレス障害だった。


医師は言った。


「極秘任務ということで、ここに来られるまでに勇気のいることでしたな」


「決断でした。夫にも言えなくて」