キス魔なヤンキーくんの甘い罠

それから彼女と関わっていくうちに、俺はだんだん彼女に興味を持ち始めた。


そして数日をかけて名前を探り出し、やっと知った。





……朝倉千咲、ね。




頭の中へその名前をインプットし、俺は千咲に近づいた。



教室も行くし、下校途中待ち伏せもしたりする。




……俺はストーカーか?なんてちょっと考えたけど、そんなこと俺にとっては米粒程度の疑問だった。




……だって俺、千咲のこともっと知りてーし。





悩んでは、そう小さく呟いて、頷く。



それがあったおかげで、あのポンコツやろーから千咲を守れたんだし。






……それにさ。




『……ありがと』




あのとき、恥ずかしそうにそう言う千咲を見て気付いちまったんだ。







俺、千咲が好きなんだって。