だから、焦らずゆっくり食べられる今のアイスが一番好き。




……うん、決定。


今日はソフトクリームにしよう。




そう決意して、正門へ向かって門をくぐった。





………そのときだった。





ーーバキッ‼




「何度来ても無駄だっつってんだろ‼!」




いきなり目の前に飛び込んできた光景に、あたしはビクッと肩を震わせた。


と同時に赤黒い血が足元に飛んでくる。




「ひっ……ッ」



ガクガクと震える足。


自分で体を支えることができず、あたしは門にもたれかかった。