それは当然に起こった出来事だった。







「ん~、眠……」



気持ちよく背中を伸ばし、オレンジ色に染まった太陽を背にあたしは帰路を歩いていた。



柔らかい光に、前より少しだけ生温くなった風。




高2になったばかりの早春だったころに比べると、確実に暖かい。


春真っ盛りとなっていた。






あ、アイスでも食べて帰ろっかなあ~……



夏に食べるアイスより、今の時期に食べるアイスの方があたし的には好きだったりする。



夏だったらすぐ溶けちゃうし、焦ってまで食べたいとは思わない。