あたしの中での帝翔くんは、知り合い以上だとは思う。


キスとかされて、意識しないほうがおかしい。





……この気持ちは、いったい何なんだろう。




その気持ちもわからないまま、階段には二人分の足音、微かな先生の声。





……そして。




「千咲が正しいと思った道を進むんだよ?」




そんな声が響いていた。